17の湯が揃う箱根温泉

箱根湯本温泉(神奈川県)

箱根温泉

17の湯が揃う、温泉ランキングで1番人気の箱根温泉。 箱根温泉郷の玄関口、1200年の歴史ある箱根湯本温泉。

古くから湯治場として親しまれ、800年以上の歴史をもつ古湯。箱根観光には外せない大涌谷と桃源台のほぼ真中、高原の閑静な環境。その昔、坂田公時(金太郎)の乳母がこの湯を発見し、公時の眼病を治したという古事から姥子温泉と呼ばれるようになり、今も目の病に効くといわれている。
透明の単純泉と濁り湯の硫黄泉という2種の泉質、46の源泉に恵まれる強羅温泉。
白く濁った酸性石膏泉が特徴的な自然豊かな仙石原温泉・・・と、温泉天国箱根には効能豊かな17の名湯が勢ぞろい。

箱根温泉は気軽に日帰り温泉を楽しめる旅館やホテル、立ち寄り湯など温泉体験が可能。庶民が愛する箱根温泉の魅力は気軽さにあります。

東京・新宿から特急で約1時間半。駅前には、土産物屋や味処が並び多くの観光客で賑わう商店街。
胸の高まりを感じつつ通り抜けると、落ち着いた温泉情緒が一帯を包み込む。
古くは「湯谷」と呼ばれた湯坂山の麓。伝統の重みあふれる老舗旅館や和風旅館が軒を連ね、狭い路地や川のせせらぎに思わず時間が止まる。

箱根湯本温泉

泉質:アルカリ性単純温泉、ナトリウム塩化物泉など
効能:神経痛、関節痛、筋肉痛、慢性消化器病、冷え性、美肌など

特徴:奈良時代、釈浄定坊により発見されたと伝わる古湯。熊野神社入口にある自然湧出源泉「惣湯(そうゆ)」がそれで、今も現役の源泉だ。
江戸時代には、徳川将軍家へ「献上湯」として運ばれた名湯。
温泉開発を禁止した「共有温泉盟約」により、明治20年代まで源泉は「惣湯」1本のみだったとか。
湯坂山の麓の横穴源泉からこんこんと湧き出る良質な温泉が、大型ホテルから老舗旅館までバラエティ豊かな湯宿や入浴施設が揃う湯本を支え続けている。

小涌谷温泉

泉質:弱アルカリ性低張性高温泉、単純温泉
効能:神経痛、疲労回復、健康増進など

特徴:古くは噴煙の上がる荒涼とした地形であり、かつては「大地獄(大涌谷)」に対して「小地獄」と呼ばれていた。
江戸時代に発行された箱根の案内書「七湯の枝折」には、「地一めんに熱し巌の間より泥湯玉きりにゆる」と、その地獄のごとき景観が描写されている。
明治6年、明治天皇の行幸に合わせて「小涌谷」と改名され、箱根への交通網が急速に発展した明治10年代後半以降、温泉場としての開発が開始された。
源泉は全22本、湧出量は毎分約1,819リットルと豊富。泉質はアルカリ性単純温泉、単純温泉など4種類が味わえる。

箱根仙石原温泉

泉質:硫酸塩泉、単純温泉など
効能:硫酸塩泉(高血圧、動脈硬化、皮膚病など)、単純温泉(神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復など)

特徴:箱根最北、標高700メートルの場所に広がる温泉地。一帯に点在する下湯、上湯、元湯場、俵石、仙石の5つの湯をまとめて仙石原温泉という。
泉質は多種にわたり、大湧谷から引いた乳白色のお湯を楽しめる施設もある。昭和初期から別荘地として発展。
ゴルフコースや美術館なども揃い、箱根で最も開放的で自然豊かな高原リゾート地として今も変わらぬ人気を集めている。

箱根強羅温泉

泉質:硫酸塩泉、塩化物泉など
効能:硫酸塩泉(高血圧、動脈硬化、糖尿病、痛風、皮膚病など)、塩化物泉(リウマチ、冷え性、打ち身、婦人病など)

特徴:早雲山の東斜面、標高600メートルの所に広がる箱根強羅温泉。
もともとは明治26年、早雲地獄からの引き湯で始まったが、昭和25年に良質で大量の温泉が発掘。今では、箱根で第2の規模を誇る温泉街に成長した。
お湯は大別すると硫酸塩泉、塩化物泉、単純泉、炭酸塩泉の4種類に分類され、各施設により9種類の泉質に分かれる箱根でも珍しい温泉。
「名湯手形」で各温泉を巡れるのも嬉しい。

箱根塔ノ沢温泉

泉質:アルカリ性単純泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、美肌、消化器疾患、痔疾、五十肩など

特徴:奈良時代の738年に開湯したと言われる歴史長き温泉地。江戸時代からは箱根七湯に数えられ、古き良き温泉文化を今に伝える貴重な温泉地の一つである。
泉質は、無色透明で肌にもやわらかなアルカリ性単純泉。早川の渓流を望む湯宿で瀬音を聴きながら湯浴みを愉しめば、この地を愛した明治から昭和の文人達、そして江戸時代の湯治客達の姿が偲ばれる。湯浴みの後は、浴衣姿で旅館街を散策するのもよい。浴衣と下駄の音がよく似合う、レトロな温泉情緒を満喫できるはず。

箱根温泉歴史

開湯は奈良時代の天平10年738年、釈浄定坊が発見した『惣湯』。この源泉は現在も使用されている。 箱根温泉が知られるようになったのは、豊臣秀吉の小田原征伐がきっかけである。
広大な小田原城を攻めるため全国の武士を集め長期滞陣したが、その無聊を慰めるため温泉に入ったといわれている。

江戸時代は五街道の一つ東海道に沿った温泉として繁栄、「箱根七湯」として知られた。
この頃の箱根七湯は、湯本、塔之沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀、芦之湯。
開湯は古いが街道から大きく外れていた姥子の湯を入れて、「箱根八湯」と呼ぶ場合もあった。
徳川家光、徳川綱吉の時代には、将軍への献上湯も度々行われている。
なお、江戸時代の温泉番付では芦之湯温泉が前頭上位となっている。

明治以後、箱根は保養地、観光地としての開発が進む。
1919年には箱根登山鉄道鉄道線が山上まで達し、さらに太平洋戦争終戦後まもなく小田急電鉄が箱根湯本駅まで乗り入れ、非常に便利になった。
直通運転開始後、西武鉄道グループと小田急グループの箱根山戦争の舞台となり、結果多くの観光客が訪れるようになる。
新たな温泉の開発も進み、歴史ある上記の八湯に加え、明治以降に開かれた大平台、小涌谷、二ノ平、強羅、宮城野、仙石原、湯ノ花沢、芦ノ湖、蛸川の9つの温泉を合わせて「箱根十七湯」と称している。
さらに早雲山、大涌谷、湖尻の3か所を加えて「箱根二十湯」と呼ぶこともある。

箱根関所

箱根関所

箱根関(はこねのせき)は、かつて箱根にあった関所です。
2007年3月に復元されました。
神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地
小田原駅より箱根町行バス55分、関所跡入口下車2分
箱根湯本駅より箱根町行バス40分、関所跡入口下車2分