宮城県の有名温泉から秘湯まで温泉旅行の紹介
宮城県の温泉宿・人気温泉地・温泉療法を紹介しているランキング特集です。
このページは、宮城県の温泉旅行を紹介しているランキング特集です。
有名温泉から秘湯まで泉質、効能、アクセスを紹介しています。
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鳴子温泉(宮城県大崎市鳴子温泉)
泉質、湯量、規模すべてがケタ外れの本物の名湯
鳴子温泉郷の中で随一の規模と豊富な湯量、効能を誇る鳴子温泉。立ち上る湯煙と漂う硫黄の香り、細い路地と軒を連ねる土産物屋が温泉情緒を一気に盛り上げる。安定感のあるシルエットと写実的な模様が特徴の「鳴子こけし」。
店頭に並ぶこけしや「鳴子漆器」が、東北の名湯に来た喜びを再確認させてくれる。宿に着いたら浴衣と下駄を借りて、いくつかある共同浴場にも向かうのもよい。代表的な「滝の湯」は、1,000年以上の歴史を持つ古湯。源泉100%、乳白色の硫黄泉がじっくり肌に沁みこんでいく。
早稲田学生が掘り当てたという「早稲田桟敷場」もオススメだ。鳴子のほとんどの家にはお風呂がなく共同浴場を利用するのだとか。気軽に話しかけてくれる地元の人たちとの交流が、旅の思い出をより味わい深いものにしてくれる。
秋保温泉(宮城県仙台市太白区秋保町湯元)
繊細かつ豪快な渓谷美が広がる「仙台の奥座敷」
「見下せば藍をたたうる深き淵 鎮魂台を風掠め行く」。戦時中、秋保温泉に疎開した土井晩翠が称えた名勝「磊々(らいらい)峡」。覗橋より手前、約1キロメートルにわたり奇石怪石が重なりあう姿を夏目漱石の門人、小宮豊隆が名付けたとか。
狭い川幅を流れる急流と、静かに湛える紺碧の淵。温泉街とは覗橋を挟んで隣り合うので、宿でひと休みした後はぜひ散策したい。また、上流には日本三大名瀑の1つ「秋保大滝」。幅6メートル、落差55メートル。滝見台で上から、滝壷で真下からその雄姿を制覇する。
仙台から車で30分の「仙台の奥座敷」。繊細かつ豪快な渓谷美で、観光客のみならず地元・仙台の人たちにも人気の温泉地だ。
中山平温泉(宮城県大崎市鳴子温泉字星沼)
鳴子一の湧出量を誇る山あいの湯の里
JR陸羽東線「鳴子温泉駅」から西に向かい、鳴子峡トンネルを抜けるとまもなく、山々の間を流れる清流のほとりのあちこちに白い湯煙が立ち昇る光景が目に入る。鳴子温泉郷の奥の間、標高約420mの黒森山の麓の大谷川に沿って10軒ほどの温泉宿が点在する温泉地。
「中山平温泉駅」で下車し硫黄の香り漂う温泉街を歩けば、自炊棟を備えた温泉宿が連なる街並みが広がり、鳴子温泉郷随一といわれた湯治場の風情が満喫できる。
周囲に立ち込める湯けむりと、足元に感じる温もりが豊富な湯の証し。湯浴みを楽しんだ後には温泉と地熱を利用した熱帯植物園を訪れて、ハイビスカスやサボテンなど南国の花々の中を散策するのもよい。また、鳴子峡まで足を伸ばせば、壮大な風景を堪能しながら足湯に浸かることもできる。
ぬめりのある名湯にしっとりと包まれて、ゆったり気ままに過ごせる大自然の中の湯の里だ。
作並温泉(宮城県仙台市青葉区作並)
素朴な伝統こけしが出迎える「仙台の奥座敷」
仙台市街地から車で約30分。そびえ立つ巨大なこけしが見えてきたら、温泉街はもうすぐそこだ。秋保温泉とともに、観光客のみならず地元・仙台の人々も通う「仙台の奥座敷」。
山形県との県境近くの山あいに、作並街道をはさんで近代的なホテルから素朴な湯宿までが軒を連ねる。松尾芭蕉の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」で有名な山形県山寺(立石寺)まで、電車で約15分。新緑や紅葉の季節は特に美しい雄大な自然を包み込む静寂に、渓谷のせせらぎが響き渡る。
温泉街の入口で出迎える独特の台付きこけしは、江戸時代末期から受け継がれる作並のシンボル。派手さはないが心安らぐ素朴な表情が、湯客を寛ぎと温もりの時間に誘う。
青根温泉(宮城県柴田郡川崎町青根温泉)
伊達家の御殿湯も置かれた蔵王連峰の閑静な温泉地
「青根なる大湯の中に我が倚(よ)るは昔伊達衆の倚りし石段」。大正10年、夫の鉄幹とともに訪れた与謝野晶子が歌に詠んだ、共同浴場「大湯」を中心に佇む温泉地。
蔵王連峰のひとつ花房山の中腹、仙台平野から太平洋までを望む標高約800mの山中に、中小規模の宿が10軒ほどひっそりと寄り集まっている。かつては仙台60万石の藩主伊達家の保養所かつ隠し湯であったと伝えられ、御殿湯の品格と武士の湯治場としての素朴な味わいを今に残す。
多くの文人、芸術家にも愛され、歴史小説家の山本周五郎が傑作『樅の木は残った』を執筆したのも、古賀政男が名曲『影を慕いて』を作詞・作曲したのも、ここ青根。
その昔、伊達の殿様も見おろしたであろう宮城野の美しい風景を眺め、湯あがりにぶらりと晶子歌碑や古賀政男記念館を散策すれば、歴史や文化の香りをひしひしと感じるにちがいない。
小原温泉(宮城県白石市小原)
開湯800年の古湯と「白石温麺」で心の中まで温まる
白石川上流の渓谷に沿って、4軒の宿がひっそり佇む温泉地。近くには、地獄谷の絶壁を見上げ紺碧の水を湛える「小原渓谷」。新緑や紅葉の美しさは格別で、徳富蘇峰は「碧玉渓」と名付けた。また、約200メートルにわたり高さ100メートルの材木を並べたような岩壁が続く「材木岩」は、国の天然記念物だ。
名物「白石温麺(うーめん)」も楽しみの1つ。長さ約10センチ、太さは冷麦くらい。300年以上も昔、病気の父のために息子が油を使わない麺を作ったことが始まりとか。親孝行息子の“温かい心がこもった麺”から「温麺」と呼ぶようになったという。人々の優しい気持ちが受け継がれた伝統料理が、心の中まで温かめてくれる。
遠刈田温泉(宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉)
庶民に愛され続ける湯治場の姿を今に伝える
藩政時代には青根、鎌先温泉ほど有名ではなく庶民の湯治場として栄えた遠刈田温泉。今も、温泉街には土産物屋やこけし店と一緒に八百屋や精肉店、魚屋などが並ぶ。庶民的な街並みと道ばたの溝から立ち上る湯煙が、昔ながらの湯治場の雰囲気を漂わせる。
見上げる蔵王連峰は、強酸性水のため生物が生息できない「御釜」や新緑、紅葉など見所が目白押し。蔵王の大自然を楽しむ拠点としても人気だ。
さらに、華麗な花模様と前頭に施された赤い放射線状の模様が特徴の「遠刈田こけし」。温泉街から「こけし橋」を渡ると広がる集落には、こけし工房が軒を連ねる。名湯とこけしに大自然。東北の伝統と魅力が出迎えてくれる。
鎌先温泉(宮城県白石市福岡蔵本鎌先)
湯治客に愛され続けた“こけし”と“温麺”
山の谷底に4軒の宿が肩を寄せ合うように建つ。「傷は鎌先」と呼ばれ、昔から切り傷に効能があると評判の「奥羽の薬湯」。
自炊のできる宿もあり、昔ながらの湯治場情緒がたっぷり漂う。数日間滞在する湯治客を楽しませてきたのが、伝統の「弥次郎こけし」と名物「白石温麺(うーめん)」。その昔、弥次郎のこけし職人たちは鎌先温泉の部屋を売って回ったとか。今も春から秋までは耕作、冬はこけし作りという半農半工の生活が残るという弥次郎。
こけしの素朴な表情は、そんな生活の中から生まれる。また、油を一切使わない「白石温麺」は消化が良いことで有名。380年の歴史を持つ白石の味が、湯治客の回復を支え続けている。
